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檜枝岐歌舞伎の原点は、村民とともに楽しむところにあった。しかし、60年代後半から尾瀬を中心とした観光開発が進み、歌舞伎を観光資源と位置づけるようになってきた。つまり、観光客に歌舞伎を演じて見せるといった劇場的な雰囲気に変わりつつある。一時は、観光客に見せるために、公民館の特設舞台で毎週のように上演していたこともある。今や観光の村にとってなくてはならない存在である。
しかし、檜枝岐歌舞伎のよさは素人のよさにある。観光的な価値より、貴重な文化財としての原点を忘れないことが重要である。舞台の役者と、観客である村民との一体感を大切にしたい。
尾瀬については、貴重な資源であるにもかかわらず、村はそれを生かしきっているとはいえない。尾瀬を知っていても、檜枝岐の名前を知っている人は必ずしも多くない。尾瀬の北の玄関口としての檜枝岐村の存在をPRしていくような仕掛けをつくっていくことが必要と思われる。
〔参考文献〕
檜枝岐村史、檜枝岐村、1970年
会津郡長江庄檜枝岐村耕古録、檜枝岐村、1978年
檜枝岐村勢要覧、檜枝岐村、1993年
第2次檜枝岐村振興計画、檜枝岐村、1995年
檜枝岐村山村等活性化ビジョン・地域情報の愛発信方策、檜枝岐活性化推進会議・檜枝岐村、1996年

 

 

 

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